
アルボリビエントの音楽は 時に細密な建築を思わせ また安らかな庭園を湛えている
そして疾風怒濤の天馬を出現させる
それらを再現するには 多くの計算と鍛錬が必要なのだが 芸術に理屈や説明はいらぬ
ただ魂の感動に従い まだ聞かぬ天地の歌に耳をすます
勝野勉と正木良久 木と風の二人の主人公は それを知っていたのだ
〜MAYAケーナ奏者 橋本仁〜
Profile
アンデス、アイリッシュの各種笛を演奏する、勝野勉(かつのつとむ)とブルースロックやジャズ、民族音楽をベースに独自のスタイルで活躍するギタリスト・正木良久(まさきよしひさ)による、オリジナル曲を中心に活動する音楽ユニット。
四季の移ろいや自然の風景からインスピレーションを受け、南米アンデス、アイリッシュ等の民族音楽の多彩なリズムをベースに、ジャズの繊細なハーモニーを取り入れ、”聞く人と一緒に旅に出る”をテーマに曲作りを行なっている。
2021年11月に四季の移ろい、情景を取り入れたファーストアルバム「羽風の舞う時」をリリース。
このレコ発ライブでは姫路、宇治それぞれのホールで計300人を動員し、好評を博した。
アルボリビエントのArbol(アルボル)はスペイン語で「木」の意味がある。
常に進化・成長しいずれ大きな実をつけていく、自然の象徴である木。
そして、Viento (ビエント)は「風」の意味があり、さまざまな場所へ行き、そこでの出会いを通じて我々の音楽を深化させていきたい、という想いが込められている。
そんな二つを合わせて、Arbol y Viento(アルボリビエント)木と風のユニットを立ち上げた。

アルボリビエントの音楽で主に使用される楽器
南米アンデスの各種笛「ケーナ」「サンポーニャ」
南米アンデスで広く分布する世界最古とも言われるケーナとサンポーニャ。
ケーナは日本の尺八と同じ原理で音が出る。
サンポーニャは現地では「シーク」とも呼ばれ、ビール瓶を鳴らす要領で音が出る。
どちらもシンプルな構造の笛だが、哀愁を感じさせる音色と、幅の広いダイナミクスで日本人の琴線にも触れる魅力溢れる笛。
アイルランドの笛「ティンホイッスル」
指穴は6つで、リコーダーと同じような構造の笛。もともとブリキを丸めて付けただけの単純な造りのため値段も安く、演奏も簡単なので広く親しまれている。
アイルランドで幅広く吹かれる。
日本ではタイタニックの映画の主題歌でこの笛が使われ一躍認知されることとなった。


「クラシックギター」「アコースティックギター」「フルアコースティックギター」
クラシック音楽、フラメンコ、フォルクローレ、ジャズ、ロック、ポピュラー音楽など幅広いジャンルで用いられる弦楽器。
アルボリビエントでは多種のジャンルを演奏するため、曲調などに合わせてギターの種類も自由に変えている。
リズム伴奏で欠かせないのはもちろん、時には旋律をリードしたり、旋律のハーモニーを作ったりとアルボリビエントの音楽に欠かせない楽器。


